17世紀後半のポワン・ド・フランスで子ども用の頭飾り“フォールキャップ”。メッシュはブリッドピコティ。
小さな浮彫の花、鉢、壺、葉模様。オリジナルの縁飾りがとても愛らしい。
ポワン・ド・フランスは、17世紀後期、主にイタリアやフランドルからの高価なレースの輸入に対抗するためにフランスで生産されたニードルポイント・レースの総称である。
フランス王室御用達のレース工房が操業を開始した頃、ヴェネチアからたくさんの職人を招いてグロポワンの模造品を制作していたのだが、フランス趣味がバロックから古典主義へと移行し始め、バロック全盛期の途切れることのないスクロールと花のリズムは、やがて想像上の垂直な中央線の両側に配された。このレースはその中間地点の作品である。
参照:同時期のヘッドドレス( ヴィクトリア&アルバート博物館 Accession No. 69-1949 )