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ブロデリー・ドゥ・マルセイユ "クーヴルピエ"
18世紀のブロデリー・ドゥ・マルセイユ。ブティの前身で別名ピクール・ドゥ・マルセイユともいわれています。
図案はロココとアンディエンヌの要素を組み合わせた東方の絨毯やショールのような面構成。3重の額縁模様に囲まれたフィールドには鳥や花籠や花のスプレーが軽快に絡み合い、スパンドレルには様式化した花壺、中央には八円弧形メダリオン。その中の格子模様の編まれた花壺からたくさんの草花が弧を描きこぼれ落ちています。
最後の3枚の写真は背面撮影によるもので、何千本ものコードが敷き詰められたこの作品の細かさ豊かさ複雑さがご覧いただけると思います。僅か2ミリの隙間に綿糸コードを差込んんでいます。
クーヴルピエは、ベッドの上や長椅子に座った時に寒さをしのぐための"スロー"のような役割でした。また、日常使いの装身具・宝石・リボン・レース等を置いておく小さなテーブルカバーとしても重宝されたようです。
光と影で模様を浮かび上がらせた白一色の「布の彫刻」は、17世紀末から18世紀初頭にかけて繊細で洗練された作品としてヨーロッパ全土に広まりました。
condition:
ところどころに擦れ、擦れによる小ホール、隅の欠け、糸切れ、シミが見られます。フリンジかレースを解いた跡があり縁巻が弱っています。全体的には良好で作品を損なうものではありません。