バロック様式第4四半期。ヨーロッパの王侯貴族が競うように装飾していた美しいヴェネチアのグロ・ポワンは
最盛期を過ぎると浮彫を強調せず控えめに、パターンもそのまま小型化したものが出てきた。
そして、さらに超小型化した花壺や葉模様、花、蕾が分散し、ブリッドというよりメッシュの比率が多く軽量化し
フランス趣味の洗練されたレースを制作するようになった。
一見、ポワン・ド・フランスと見間違うこのレースもブリッドピコティにフランス趣味のシメントリーの模様が不規則に続き
小さな浮彫のモチーフがアクセントになっている。オリジナルのままの上下に突起した草花模様がとても愛らしい作品。